FC2ブログ
2021 / 05
≪ 2021 / 04 - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - - 2021 / 06 ≫

 先日終わった、早稲田大学社会科学部の大学編入試験。発表はまだこれからなので、受験した方は結果を予想して、一喜一憂という状況ではないでしょうか。中ゼミでは、今ひとつ自信が持てなくて…という方が多いようです。皆さん、特に論文を難しく感じたようですね。英語は「添削英語講座」で鍛えられている中ゼミ生にとっては、解答しやすい問題だったと思いますが…。

 今年の早稲田社会科学部の試験ですが、論文の傾向が以前に戻ったような気がします。ここは平成18年度までは、英語に代えてTOEFL・TOEICなどのスコア提出が義務づけられていたのですが、平成19年度からは英語・論文の筆記試験に代わりました。

 その結果、平成18年度は受験者が33名で12名合格で、中ゼミではわりとお得な試験という風にとらえていたのですが、平成19年度は145名受験で9名合格と、一挙に難しくなってしまったんです。今年は120名程度受験していたとのことですが、いったい、何人合格させてくれるのか、気になるところです。

 その平成19年度は、法学、経済学、社会学の各分野からの出題で、社会科学全般に関わる内容というよりは、それぞれの専門知識を問われるものだったように思います。しかし、平成20年度には、一見、特定の学問分野の専門かと思われる内容ですが、実際は複数の専門分野から書ける問題が出題されました。そして今年はいずれかの専門に偏ることなく、いわゆる社会科学全般に関連した課題文が出たとのこと。社会科学の各分野から、それぞれの切り口で書くことのできる良問という中ゼミA先生の分析です。それどころかこの出題であれば、人文科学分野からでも書けるとのこと。

 このような問題を解くためには幅広い知識や教養、そしてその課題文から自分の視点で問題点を発見して、自身の持つデータと結びつけて論述していく学力が求められます。つまり、法学しか勉強していない、経済しかわからないでは、よい論文は書けないということになります。まさしく、学際的な学部である社会科学部にピッタリの出題ですが、受験生にとっては手強い問題と言えますね。

 大学編入では課題文の出題は年々増えています。たとえば法学部。課題文型が頻出の東大学士編入をはじめ、名古屋大学、神戸大学などでは毎年のように課題文を提示しての論述問題が出題されています。もちろん、文学部、地方国立大学によくある人文社会学部なども同様です。

 よい答案を書くためには、日頃から広く様々な学問分野で名著と呼ばれる書物に触れている必要があります。最近は本を読まない大学生が多いと言われますが、大学の先生にとっては本を読むイコール勉強です。次年度受験の方はこの春休みを利用して、いろいろな本に触れていきましょう。

 中ゼミの今年の春期講習に、「編入小論文入門」という講座があります。これは課題文型の小論文の対策を、一足早くスタートさせるものです。課題文の内容を的確にとらえる方法や、このような課題文に対応するために、日頃どのような本を読めばよいのか、いろいろと紹介してくれます。難関大を狙う方には、ぜひ、受講していただきたい講座ですね。

 私も難しい文章を読んでいると眠くなって面倒になりますから人のことは言えません。でももう、受験はしませんから、勘弁してください(>_<)。大学生の皆さんは、ぜひ、今のうちに書物に親しんでください。受験のためだけではなく、自分自身を大きく成長させることにつながります。その上、大学編入試験に合格できれば…、いうことないと思いませんか(^_^)v。



  • Author:大学編入予備校中央ゼミナール ステップアップサポート部 部長宍戸
  •  20数年にわたって、編入学予備校中央ゼミナールで大学編入・転部試験、社会人入試などの指導にたずさわっている。
     著書に『誰も教えてくれなかった大学編入』(東京図書)、『まるわかり大学編入』(オクムラ書店)